事故発生

 父の車が追突された。それは昨日の夜、単身赴任していた父が自宅の近くに転勤になったために、自宅に引っ越してくる最中の出来事であった。
 引っ越しを手伝いに行った俺と母の乗る車が前を走り、父の車がその後を着いていくと言う形で国道を走行中、前方に左折する車があったため車の流れが止まった。俺の乗る車が再び走り出し、父の車も走り出すかと思われたその瞬間、「ガシャン」という音とともに父の車が前のめりに大きく揺れた。
 追突してきた車の運転手は19才の女の子で、彼氏と二人でドライブ中だったようだ。その女の子が最初言った一言とその態度に、俺たちは驚かされることになる。
 なんと俺たちに向かって「そんなの大丈夫ですよね?」と言うのである。それにも驚いたが、謝りもせず、父の体を心配するわけでもなく、自分の車のナンバープレートが曲がったことをしきりに気にしているのだ。たしかにこちらの車はバンパーに相手のナンバープレートのビスの形に傷が付いた程度にしか見えないのだが、それはこのバンパーが十数キロ以下の速度での衝突であれば衝撃を吸収しへこみもしないと言う仕様なだけで、人間にかかる衝撃はかなりのものとなるのだ。
 もう、俺はその女の子に対してヌっころす!(久しぶりに使った。もう死語か?)とか思った。
 すぐに警察を呼んだのだが、なかなか来ない。一言も謝らない上に、なぜか強気な女の子に完全にご立腹な俺は「こっちは止まっていたんだから、過失割合はそっちが100%だよ」とか「こっちのバンパーは全交換になるね」とか、もう脅しまくってました。
 女の子は彼氏のところに行っては・゜・(ノД`)ヽ(゜Д゜ )ヨチヨチしてもらって、強気になって戻って来て「車屋でもないのに、なぜバンパーが交換になるとか分かるんですか!」とか反論してくるわけですよ。そして俺が「バンパーは一体成形になってるんだから、あなたの傷つけたところだけ修理する事なんて出来ないんだよ」と言うと、また彼氏のところで・゜・(ノД`)ヽ(゜Д゜ )ヨチヨチしてもらうわけですよ。
 警察が到着し、パトカーで調書を取っている最中、女の子はしきりに点数のことを気にしていたそうだ。なんと事故は2回目だという。
 最終的に調書を取ったり、実況見分をするのに1時間ほどかかった。そして俺たちは100キロ近くの距離を走って帰らなければならないかと思うと、どっと疲れが出た。
 とりあえず物損事故として処理してもらったが、診断書が出たので、人身事故に切り替えるために、明日また100キロほど走って事故現場近くの警察署に行く。俺もそれに付き合う事になった。
 明日は代車のクラウンに乗って行くので、そのインプレなんかを日記に載せようと思う。ただ、さっき1時間ほど乗ってみた感想は、足回りがふにゃふにゃしてて乗りにくい。エンジン音もうるさくて「これで高級車なの?」とトヨタをバカにしたくなるような車だった。




そのうえ、タバコ臭いんだよ!